メキシコ北部で遺体発見相次ぐ 8体には拷問の痕跡も
メキシコ市(CNN) 米国と国境を接するメキシコ北部のチワワ州で24日から25日にかけて8人の遺体が見つかった。これとは別に、複数の遺体が埋められた場所も見つかっている。
検察関係者によると、8人の遺体は道路沿いに放置されており、この現場で殺害されたとみられる。身元は不明。遺体には拷問を受けた痕跡があった。
国営通信によれば、同州シウダーフアレスでは複数の遺体が埋められた場所が見つかった。遺体の正確な数は分かっていない。死亡したのは2010年ごろとみられる。チワワ州では麻薬絡みの凶悪犯罪が相次いでいる。
メキシコでは2006年に就任したカルデロン大統領が組織犯罪撲滅を宣言して以来、4万7500人が麻薬絡みの犯罪で死亡した。人権団体のまとめによれば、この間の行方不明者は5300人、遺体で見つかった身元不明者は9000人に上っている。
カルデロン大統領は今週で退任し、7月の選挙で選ばれたエンリケ・ペニャ・ニエト氏が12月1日に大統領に就任する。