中国、空母艦載機の離着艦に成功 実戦レベルまで数年か
(CNN) 中国は25日、空母「遼寧」に積載機「殲(せん)15」を離着艦させる初の訓練に成功したと発表した。米軍は、遼寧の能力が実戦レベルに達するまでにあと数年かかるとの見通しを示している。
新華社通信によると、殲15はロシアの「スホイ33」、米国の「F18」に匹敵する能力を持ち、対艦、空対空、空対地ミサイルや精密誘導爆弾が搭載できる。
遼寧の船体は旧ソ連軍が建造を進めていたが、ソ連崩壊で中断。1998年に中国がウクライナから購入した。最終的には戦闘機30機と兵員2000人の搭載が可能とされる。
中国の軍事力に関する米国防総省の最新の報告書によれば、中国はさらに純国産の空母の建造を進めていて、15年に就航の見通し。世界で現在、複数の空母を運用しているのは11隻を保有する米軍だけだが、中国も今後10年間で複数の建造を計画しているとされる。