ベネズエラ、米国人6人を解放 大統領と米特使の会談後
(CNN) トランプ米大統領は1月31日、南米ベネズエラで拘束されていた米国人6人が解放されたと発表した。これに先立ち、トランプ米政権のグレネル大統領特使が同日、ベネズエラの首都カラカスでマドゥロ大統領と会談していた。
解放された6人の詳細は未公表だが、グレネル氏はX(旧ツイッター)に、機内で男性6人と並んだ写真を投稿した。このうち4人は、ベネズエラで受刑者が着せられる水色のシャツ姿だった。
グレネル氏は「かれらはトランプ大統領と話したところだ。感謝の言葉が止まらなかった」と書き込んでいる。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ベネズエラから人質6人が連れ戻されるという知らせを受けた」と投稿し、グレネル氏らに感謝の意を表した。
握手をかわすトランプ米政権のグレネル大統領特使(左)とベネズエラのマドゥロ大統領=1月31日、ベネズエラ首都カラカス/Miraflores Palace/Reuters
マドゥロ氏は昨年7月の大統領選で3選を果たしたと発表されたが、野党や国際監視団から不正の疑いを指摘され、米国や欧州連合(EU)、英国、カナダも正統性を認めていない。
トランプ氏は31日、グレネル氏とマドゥロ氏の会談前に、両氏が並んで写真に納まればマドゥロ氏の正統性を認めることにならないかと尋ねた記者団に対し、ベネズエラについては「何とかしたい」と思っているが、自身は「ベネズエラとマドゥロ氏に強く反対」する立場だと語った。
マドゥロ氏は31日夜の年次演説でグレネル氏との会談の成果に言及し、「トランプ大統領と最初の一歩を踏み出した。これが続くことを願う」と期待を示した。