トランプ氏指名の閣僚候補3人、公聴会で与野党議員から厳しい質問
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が指名した閣僚候補の中で最も物議を醸す3人が30日、指名承認について審議する連邦議会上院での公聴会に臨んだ。民主党議員のみならず共和党議員からも厳しい質問が飛び、トランプ氏の指名した候補に対する共和党議員の疑念がこれまでで最も直接的に露呈する公聴会となった。
トランプ氏が保健福祉省長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏は、共和党のビル・カシディ上院議員(ルイジアナ州選出)からワクチンに関する見解を厳しく問われた。同議員は、ワクチンを巡るケネディ氏の過去の立ち位置について「不安を覚える」と述べた。
![公聴会で発言するロバート・ケネディ・ジュニア氏=30日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images](/storage/2025/01/31/0246e9b039a45e7d7e866b64c52c5305/gettyimages-2196801068-thumbnail.jpg)
公聴会で発言するロバート・ケネディ・ジュニア氏=30日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images
国家情報長官に指名されたトゥルシ・ギャバード氏は、複数の共和党議員からロシアの侵攻に対する見解を問われた。また米情報機関の元職員で情報漏洩(ろうえい)に関与したエドワード・スノーデン氏について、両党の議員は「売国奴」かどうか複数回にわたってギャバード氏に質問。これに対し同氏は、スノーデン氏が法律に違反したとの認識を繰り返し表明したものの、売国奴かどうかについては直接の言及を控えた。
![公聴会で発言するトゥルシ・ギャバード氏=30日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images](/storage/2025/01/31/31d1df3bffd346e7ac532f823f1bf86c/c-gettyimages-2196782515-thumbnail.jpg)
公聴会で発言するトゥルシ・ギャバード氏=30日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images
連邦捜査局(FBI)長官に指名されたカッシュ・パテル氏は、トランプ氏が言うところの「ディープステート(影の政府)」に属する敵対勢力を追及するとした過去の発言を巡り、民主党議員らとの間で何度も激しい応酬を繰り広げた。
しかしパテル氏は司法委員会において共和党議員の大半から好意的な反応を得ており、承認の可能性は比較的高いとみられる。