1年間で激変したミャンマー 改革は続くか
(CNN) オバマ米大統領は19日に現職の米大統領としては初めてミャンマーを訪問する予定だが、これは、ミャンマーの民主化への努力に対する最大級の支持表明となるだろう。
2011年12月のクリントン米国務長官による歴史的なミャンマー訪問以降の1年間で、同国は大きく変化した。クリントン長官の訪問に伴い、他の報道機関とともにCNNも久しぶりに入国を認められたが、半世紀もの間、詳しい取材や報道を拒絶してきた国にとっては大きな変化だった。
オバマ大統領のミャンマー訪問は、西部ラカイン州でイスラム教徒のロヒンギャ族と仏教徒との衝突が続く中でのこととなりそうだ。国連によると、この数週間で少なくとも80人が殺害され11万人が避難を余儀なくされている。
一方で、テインセイン政権の正統性を高めることにつながる今回の訪問がオバマ大統領にとって適切なタイミングなのか疑問視する声も一部で上がっている。
しかし、過去1年半の間にミャンマーで大きな変化が起きていることに間違いはない。
軍がいまだに大きな支配力を持ってはいるが、見かけ上では民主的な政権が樹立された。何百人もの政治犯が釈放されたほか、政府と一部の民族グループとの間では停戦協定も締結され、政治・経済改革も順調である。