反捕鯨活動のワトソン氏、シー・シェパード代表を辞任
(CNN) 反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の創設者ポール・ワトソン氏が8日、同団体の米国とオーストラリアの代表を辞任すると表明した。
米連邦地裁は先月、日本鯨類研究所(ICR)と共同船舶社の訴えを受け、ワトソン氏とSSに日本の調査捕鯨船団の500ヤード(約457メートル)以内に近づくことなどを禁止する仮処分命令を出していた。
ワトソン氏は8日発表した声明で「米国民として連邦地裁の命令に従う」と述べ、今後は命令に違反しない範囲内で「オブザーバー」として活動に参加するとの意向を示した。
同氏はまた、「SSを設立してから35年間、非暴力的、合法的な活動を目指してきた」「SSの長い歴史の中で、人に危害を与えたことは一度もない」と強調した。