尖閣諸島へ接近の台湾船、海保が放水で阻止 像安置を計画
香港(CNN) 台湾の中央通信社などによると、尖閣諸島(中国名・釣魚島)への接近を試みた台湾の活動家ら7人が乗った船舶が24日、同諸島の近海で上陸などを警戒していた日本の海上保安本部の巡視船の放水を受け、台湾方向へ針路を変えた。
中国の国営新華社通信も伝えた。巡視船が台湾船の針路阻止に踏み切ったのは同諸島から約52キロ離れた海域。中央通信社などによると、海上保安本部は船舶8隻を出動させ、接近を拒んだ。
尖閣諸島の領有権を主張する台湾の団体などによると、7人は同諸島で台湾漁師を守る「海の女神」に関連した儀式を催し、像を安置することを計画していた。
中央通信社は、台湾の巡視船が7人の船に伴走し尖閣諸島周辺まで航行したとも報じた。活動家らが乗った船は台湾北部の深澳を現地時間の24日午前1時45分ごろに出港した。同日午後に台湾へ帰港する見通し。