シリア首都で最大級の攻防戦か、反体制派が陥落への攻撃宣言
ダマスカス(CNN) シリアの首都ダマスカスの住民は6日、市内で同日、約2年にわたる内戦では最大級とみられる衝突が発生したと報告した。一部の反体制派勢力は首都制圧へ向けた攻撃を開始したと宣言していた。
国営シリア・アラブ通信はこの宣言を否定していた。住民などによると、首都の南部郊外では複数の建物が重砲の攻撃を受け、煙を上げた。一帯は砲撃や機関銃、小火器の攻撃にさらされ、上空には戦闘機が飛来したという。
CNNの取材に応じた反体制派メンバーは、衝突はダマスカス市内の多くの地区で起きたと述べた。この衝突が1日で終わるのか、2日目以降も続くのかは不明とも話した。反体制派の代表組織である「シリア国民連合」は首都陥落を狙った攻勢を歓迎すると述べた。
国営通信は、政府軍はダマスカス市内のテロ勢力を掃討する作戦を実行していると伝えた。
反体制派「地域調整委員会」は、シリア全土で起きた衝突での死者は6日だけで162人に達したと報告。うち77人はダマスカス内外で生まれた。また、軍離脱兵で組織する反体制派「自由シリア軍」がダマスカス郊外のアドラで政府軍戦闘機を撃墜したと述べた。