サウジ司法省、「麻痺の刑」の報道否定 メディアを非難
(CNN) サウジアラビアで友人を刺して体をまひさせた男性に対し、手術で同様のまひを起こす刑が言い渡されたとの報道に対し、同国の司法省は10日までに、そのような判決は出ていないと反論した。
司法省は、まひの刑を求める意見を判事が却下したと主張。メディアが「虚偽」のニュースを流し、人権団体はその報道に基づいてサウジ当局を責め立てたと非難した。そのうえで、「皆さんが事実を確認し、正確を期するよう願っている」と述べた。
この判決は先月、サウジのメディアが伝えていた。被告は10年前の14歳の時に友人を刺した罪で、100万サウジ・リアル(約2600万円)の賠償金を支払えなければまひの刑に処すとの判決を受けたと報じられた。これに対し、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルや英外務省が、相次いで重大な懸念を表明していた。