イラン南部でM6.3の地震、32人死亡 原発は無事

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イラン・ブシェールにある原発

イラン・ブシェールにある原発

(CNN) イラン南部で9日に強い地震があり、少なくとも32人が死亡した。同国国営メディアによると、震源地から約100キロの距離にあるブシェール原子力発電所は被害を免れたもようだ。

ロイター通信は同国のメディアの報道として、少なくとも850人が負傷したと伝えた。

米地質調査所(USGS)によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.3だった。直後に強い余震が少なくとも3度にわたって発生しており、死傷者はさらに増える恐れもある。

イラン国営テレビはブシェール州知事の話として、原発に被害は出なかったと伝えた。国際原子力機関(IAEA)にもイランから地震について連絡があり、原発施設の被害や放射性物質の流出はなかったと報告を受けたという。

イラン国営通信(IRNA)は、震源から離れていたために被害を免れたとする同原発幹部の話を伝えた。原発が地震後も運転を継続しているかどうかは不明。

一方、IRNAなどの報道によると、震源に近いカキ市は壊滅状態となり、周辺の市や町でも大きな被害が出た。土砂崩れによって建物が押しつぶされるなどの被害も出ているという。

イラン赤新月社は調査団を現地に派遣し、首都テヘランなどからも救急車やヘリコプターが救援に向かった。

ペルシャ湾岸のバーレーン、カタール、でも揺れを感じ、UAEの首都アブダビでは建物から人々が避難したり、企業が従業員を帰宅させたりした。

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