ビル倒壊現場でさらに4人を救出、逮捕者は6人に バングラデシュ
(CNN) バングラデシュの首都ダッカ近郊のビル倒壊現場では、発生から4日が過ぎた28日も、軍要員やボランティアが生存者の捜索、救出作業を続けた。当局は同日までに、ビルのオーナーを含む6人を逮捕した。
人命救助の限界とされる72時間を超えた同日になって、がれきの下から4人の生存者が救出された。当局が予定していた重機の投入は見送られ、素手やのこぎりでがれきを取り除く作業が続いている。
これまでに救助された人の数は2400人余りに上るとみられる。一方、警察によると、同日までに378人の死亡が確認された。安否不明者は600人以上と推定されている。
当局は工場経営者3人、政府の技術職員2人と、ビルのオーナーを逮捕した。オーナーは与党アワミ連盟の地方指導者で、国外への逃亡を図っていたという。
ビルには5つの縫製工場と銀行、複数の店舗が入っていた。前日に亀裂が見つかったため、銀行は従業員に出勤を見合わせるよう指示したが、工場は従業員の不安をよそに出勤を命じていた。店舗はストライキで閉店中だった。