シリア反体制派、全土で軍空港を襲撃 航空戦力の抑制狙う
(CNN) シリア反体制派は28日、政府軍の空軍力を制する目的で、反体制派が国内全土で軍の空港を襲撃したと発表した。北部イドリブ県にある広大な基地も標的にしたとしている。
軍の空港などを襲撃する計画は、反体制派の「自由シリア軍」が立案したという。「シリア人権監視団」によると、反体制派が勢力を拡大する中で政府軍が反撃を続けていたイドリブ県では、政府軍と反体制派の間で空港の制圧をかけた戦闘が起きた。
反体制派の活動家は「この空港から発進した戦闘機やヘリコプターが、イドリブと周辺地域を砲撃していた。同空港は周辺の軍事基地への武器弾薬の配布にも使われていた」と話している。
一方、国営シリア・アラブ通信は、北部アレッポ郊外にある空港を急襲しようとした「テロ集団」を、政府軍が阻止したと伝えた。しかし反体制派はこの報道を否定している。
西部ハマの反体制派の発表によれば、同地の空港では政府軍の砲撃に対して自由シリア軍がミサイルで応戦した。
また、反体制派の「地域調整委員会」は、南部ダルアの27日の戦闘で反体制派が空軍の大隊を制圧し、武器貯蔵庫を確保したと発表した。一方で、この日はアレッポ地域の2つの村が政府軍の砲撃を受けたとしている。