マンデラ氏の容体、新たな発表なし 現地紙「解放すべき時」
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領(94)が首都プレトリアの病院に入院してから一夜明けた9日、国内各地の教会で国民がマンデラ氏のために祈りをささげた。容体についての新たな情報は発表されていない。
大統領府は8日にマンデラ氏が肺の感染症再発のため入院したと発表し、「深刻だが安定した容体」にあると説明していた。
大統領府のウェブサイトは9日現在、つながらない状態になっている。大統領報道官は同日、CNNの取材に電子メールで応え、発表すべき新たな情報はないと説明した。
同国の日曜紙サンデータイムズはこの日の紙面の1面に「(マンデラ氏を)解放すべき時が来た」とする記事を掲載した。
マンデラ氏の長年の友人というアンドルー・ムランゲニ氏はこの記事の中で、国民は愛すべき指導者に別れを告げるべき時が来たのかもしれないと述べ、「家族が彼を解放すれば、国民も後に続くだろう。我々は神がこの人物をつかわしてくれたことに感謝し、彼を解放する」と語っている。