マンデラ氏が肺感染症で再入院、容体深刻も安定 南ア
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカ大統領府の報道官は8日、ネルソン・マンデラ元大統領(94)が肺の感染症を再発させ、首都プレトリアの病院に入院したと発表した。容体は深刻だが、安定していると述べた。
体調が過去数日間、悪化し、8日未明に入院した。最善の治療を受けており、自力での呼吸が可能な状態だという。
関係筋によると、元大統領のグラサ・マシェル夫人は予定していた英ロンドンでの飢餓対策に関する会合への出席を取りやめ、病院で夫に付き添っている。
南ア初の黒人大統領であるマンデラ氏は近年、健康悪化に襲われており、入退院を繰り返してきた。昨年のクリスマス休暇の時期にも、肺感染症と胆石の治療のため入院していた。公式行事などへの出席は2010年のサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会以降ない。
呼吸器関連の疾患は、反アパルトヘイト(人種隔離)闘争の政治犯としてロベン島に投獄された時以来の持病とされている。
マンデラ氏は1993年、アパルトヘイト廃止などに貢献したとしてデクラーク大統領と共にノーベル平和賞を受賞した。