エベレストでシェルパが登山家に暴力 ネパール当局が調査
カトマンズ(CNN) 世界最高峰エベレストで登山家グループが案内役のシェルパから暴力を受けたと報告したことを受け、ネパール当局が調査を開始したことが30日までに分かった。
登山運営会社によると、イタリア人、英国人、スイス人の登山家3人の一行が、27日に高度7000メートル付近でシェルパに襲われたと訴えている。
イタリア人登山家のシモーネ・モロ氏が28日、ウェブサイト上で説明したところによると、シェルパ側は上方にいた登山家から氷の塊を落とされたと主張。これをきっかけに約100人のシェルパが一行に殴る蹴るの暴力を加え、岩を投げ付けるなどした。
騒ぎは約1時間後に収まったが、シェルパは登山家を集め、1時間以内に退去しなければ殺すと脅したという。モロ氏らは必需品だけを持ってベースキャンプまで戻った。
登山会社の業界団体によれば、登山家らが手順を無視し、シェルパがロープを敷設する前に登ろうとしたことも、トラブルの原因になったという。双方は29日に話し合いの結果和解し、登山を続けることで合意したとされる。
インターネット上では、騒ぎの情報が登山愛好家の間に素早く広がり、シェルパ側と登山家側のどちらに落ち度があったかを巡って議論が巻き起こっている。