マンデラ元大統領、肺の感染症で入院 南ア
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカのマンデラ元大統領(94)は27日深夜、肺の感染症の再発で入院した。
マンデラ氏の容態について大統領府は28日、治療に「よい反応」を示しているとの医師団の見解を伝えた。入院の際、マンデラ氏は意識があったという。
マンデラ氏が入院するのは今月に入って2回目。前回の入院は大統領府によれば「検査」のためだった。
大統領府は声明で、「医師団は最高の専門的な治療を提供し(症状を)緩和するため、マンデラ氏の治療にあたっている」と発表。南アフリカと世界の人々に、マンデラ氏や家族のために「祈り、彼らのことを心に留めておくようお願いしたい」と続けた。
マンデラ氏は2010年に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)南ア大会以降、公の場には姿を現していない。昨年末には肺の感染症で治療を受けるとともに、胆石の除去手術を受けた。
かつて反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争の指導者だったマンデラ氏は、27年間にわたり投獄された。同氏は獄中で肺結核を患い、その後も長年にわたって呼吸器の感染症と闘ってきたという。