スペイン列車事故の運転士、警察へ移送 過失致死容疑
スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステラ(CNN) スペイン北西部ガリシア州サンティアゴ・コンポステラで起きた高速鉄道の脱線事故で、同国のフェルナンデス内相は27日、警察が運転士の身柄を警察本部へ移送し、無謀行為による過失致死の疑いで本格捜査に入っていることを明らかにした。
裁判所判事が28日夜までに、正式に起訴するかどうかの判断を下す。運転士は事故後、収容先の病院で警察の拘束下に置かれていた。
警察は現場から回収されたデータ記録装置の解析を進めているという。
事故をめぐっては、列車が規定速度を大幅に超えたスピードでカーブを曲がろうとした可能性が指摘されている。フェルナンデス内相は同日、「運転士の落ち度」によって事故が起きたと考えるに足る手掛かりがあると述べたが、詳細な内容は明らかにしなかった。
事故では少なくとも78人が死亡し、26日深夜までに75人の身元が判明した。警察の法医学専門家は27日の記者会見で、現場で発見された遺体の一部37件について、すでに死亡が確認された乗客のものかどうかを検査する必要があると述べた。
地元紙によれば、29日夜には市内の大聖堂で犠牲者の葬儀が予定されている。