スペイン列車事故、運転士拘束 犯罪事件で捜査
スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステラ(CNN) サンティアゴ・デ・コンポステラで24日起きたスペイン国鉄(Fenfe)高速鉄道の脱線事故で、地元警察当局は26日、列車の運転士を拘束し、事故を犯罪事件として捜査していることを明らかにした。
事故原因は不明だが、列車の速度超過が主因との見方が強まっている。地元のガリシア州警察の責任者は運転士の拘束につながった犯罪要件について、「無謀な運転」などを挙げた。
事故では少なくとも78人が死亡。さらに増える恐れもある。犠牲者のうち72人の身元が確認された。ガリシア州保健省の当局者によると、米英やアルゼンチン、コロンビアなどの外国人を加えた81人が入院中で、うち31人が重体。子ども3人が含まれている。
同州裁判所の報道担当者によると、運転士は負傷し、入院している。
スペイン通信(Efe)やパイス紙などの地元メディアは、事故調査当局筋の情報として、運転士は脱線現場の高速列車用線路のカーブ付近で時速約190キロで走行していたことを認めたと報道。スペイン国鉄の報道担当者は速度については言及しなかったが、事故現場での規定運行速度は80キロと説明した。高速列車の最高速度は250キロとなっている。