金第1書記、戦没者墓地の竣工式に出席 北朝鮮
平壌(CNN) 朝鮮戦争休戦60周年の記念式典が北朝鮮で始まり、金正恩(キムジョンウン)第1書記が戦没者墓地の竣工(しゅんこう)式に出席した。
式典には退役軍人など数千人が参加し、金第1書記が制服姿の軍司令官や高官を伴って姿を見せると、拍手と歓声で出迎えた。
金第1書記は演説はしないまま、墓地の入口前でテープカットを行い、墓地内を視察した後に退出した。その後は市民らが墓地に入り、勲章などが飾られた戦没者の墓碑を見て回った。
ある女性は夫の墓の前で涙を流した。女性によると、夫はベトナム戦争にパイロットとして従軍し、2011年に死去した。この女性は「米国の北朝鮮に対する帝国主義政策に強い怒りを感じる。私の家族はみな、米国の帝国主義に打ち勝つため、朝鮮人民軍のパイロットになった」と語った。
北朝鮮は外国から大勢の報道陣を招き、記念式典を取材させている。
式典には中国の退役軍人や旧ソ連の退役軍人も招かれた。また、北朝鮮で命を落とした仲間の遺骨を探すために北朝鮮入りしている元米空軍パイロットのトーマス・ハドナーさんも24日の行事に出席している。