今も冷戦時代? 兵器から見えるキューバと北朝鮮の現状
パナマ市(CNN) パナマで捜索を受けた北朝鮮船から兵器が見つかった問題で、積まれていたのは冷戦時代初期に使われた旧ソ連製の兵器だったことが分かった。
専門家は「1940~50年代に開発されたもので、第一線の兵器としていまだに配備している国はほとんどない」と話している。
キューバ外務省は同船に積まれていた旧ソ連製の兵器240トンについて、地対空ミサイルシステム2基、ミサイル9基分の部品、ミグ21戦闘機2機などが含まれると発表。いずれも20世紀半ばに製造された時代遅れの兵器だと説明していた。
パナマ当局はまだ船の捜索を続けており、押収品の内容については公表していない。
専門家によれば、積み荷の中には冷戦時代初期に使われた旧ソ連製の防空システム「SA2」もあったといい、キューバの発表は事実とそれほどかけ離れていないと話す。
SA2が開発された当時は、まだ熱追尾式や衛星誘導式のミサイルは存在せず、地上のレーダートラックに乗った人間が、標的に向けてロケットを誘導する必要があった。