イタリア沖の移民船沈没、死者287人に

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移民船の生存者、沈没事故を語る

イタリア南部ランペドゥーサ島(CNN) イタリア南部ランペドゥーサ島沖でアフリカからの移民を乗せた船が沈没した事故で、8日までに少なくとも287人の死亡が確認された。イタリア沖で発生した移民船の事故としては最悪の規模とされる。

船は出発から13日たった3日朝に転覆した。乗っていた500人余りのうち、これまでにエリトリア人ら155人が救出され、島の難民救援施設に収容されている。死者数は今後さらに増える恐れがある。

生存者の男性(30)はCNNに「事故から約5時間、私たちは仲間の遺体につかまって海に浮かんでいた。多くの子どもたちやその母親もいた。あの光景は決して忘れることができないだろう」と語った。

生存者らの話によると、船は同島の近くでエンジンが停止。イタリア側から船が来たものの、周囲を2周して離れていったという。

船長は助けを求めるため、乗客らの衣服やシーツを集めて火を付けるように指示。船長が持っていたベンゼンの容器が爆発して火が広がり、乗客が船体の片側へ殺到したために船が転覆、沈没したとされる。

イタリア沿岸警備隊による対応の遅れを指摘する声も上がっているが、警備隊側は「救難信号を受けてただちに出動した」と主張している。

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