赤十字スタッフなど一部解放、爆発で20人死亡 シリア
(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)は14日、シリアで武装集団に拘束された赤十字などのスタッフ7人のうち、4人が無事に解放されたことを明らかにした。衝突はこの日も続き、反体制派によると、自動車爆弾の爆発で子ども1人を含む少なくとも20人が死亡している。
赤十字などのスタッフは13日、医療救援物資を届けるために訪れていた北西部のイドリブ県で武装集団に拘束された。ICRCによれば、このうち赤十字の3人とシリア・アラブ赤新月社の1人が14日に解放されたという。ICRC広報は、4人とも無事だとしながらも、氏名や現在の居場所は明らかにしていない。
残る3人についてはICRCが複数の武装集団と接触して行方を捜している。さまざまなうわさが飛び交っているものの、現時点で所在はつかめていないという。
それでもICRC広報は、「赤十字がシリアでの活動をやめるつもりはない。この国でのニーズはとてつもなく大きい」と力を込めた。
反体制派のシリア人権監視機構(本部・英国)によると、イドリブ県では同日、トルコと国境を接する町で自動車爆弾が爆発し、20人が死亡した。重傷者を含む負傷者も数十人に上っており、犠牲者はさらに増える可能性があるとしている。