タイ下院、首相の不信任案否決
バンコク(CNN) タイ下院は28日、インラック首相に対する不信任決議案を賛成134、反対297の反対多数で否決した。
インラック首相率いる与党が下院の過半数を占めており、決議案が可決される可能性は低いとみられていた。
首都バンコクで25日、野党民主党が率いる反政府デモが激化し、デモ隊が財務省の建物に突入した。野党側はインラック政権打倒を訴えており、多数の死者を出した2010年の衝突以来の緊迫した状況が続いている。
今回のデモの発端は、亡命中のタクシン元首相の帰国に道を開く恩赦法案を政府が通過させようとしたことだった。法案は11日に上院で否決されたが、デモはその後も激化する一方となっている。