ラトビア首相が辞任、屋根崩落事故の引責で
(CNN) ラトビアのドムブロフスキス首相は27日、首都リガのスーパーマーケットで21日に発生した屋根の崩落事故を受けて辞任すると発表した。広報官によれば「悲劇の政治的責任を取る」という。
崩落事故では消防士3人を含む54人が死亡。1991年のソ連からの独立後、最大の事故となった。
ドムブロフスキス首相は2009年3月に首相に就任。国営ラトビア通信によれば、首相はベルジンシ大統領と会談後、辞意を固め、国民に対して経済・財政危機にも関わらず支持してくれたことを感謝するとともに、「なし遂げられなかった全てのこと」について謝罪したという。
ベルジンシ大統領は事故後、「この事件はいわば、多数の無防備な市民に対する大量殺人であり、我々はそれなりの対応をしなければならない」と述べていた。
事故原因は調査中だが、リガのウシャコフ市長はCNNに対し、当局はスーパーの屋上に保管されていた建築資材が原因と考えていると述べている。