WHO、シリアで新たなポリオ感染を確認 拡大を懸念
(CNN) 世界保健機関(WHO)は26日、内戦が続くシリアの首都ダマスカス近郊などで新たにポリオの症例が見つかったと発表した。
WHOは先月、同国東部デリゾールで10人のポリオ感染が確認されたと発表していた。同国では1999年以降、ポリオの症例が報告されていなかった。
患者は新たな症例を含めて計17人となった。このうち15人はデリゾールで見つかったが、残る2人のうち1人はダマスカス近郊の農村部、もう1人はトルコ国境に近いアレッポ北部に住んでいる。
WHOは、感染が地域的な広がりを示していることに懸念を示す。長引く内戦や避難民の大移動、予防接種の不徹底を背景に、感染はさらに拡大する恐れがあるという。
シリアでは先月から、政権側と反体制側のどちらが支配する地域かを問わず、160万人の子どもたちを対象にポリオとはしか、おたふくかぜ、風疹の予防接種を実施する事業が始まっている。