ソマリア武装勢力、「ネット遮断」を要求 政府が抵抗
(CNN) ソマリアの国際テロ組織アルカイダ系イスラム武装勢力、シャバブが同国内の通信業者に、インターネット接続を遮断するよう要求している。同国政府は11日、シャバブの脅しに屈してはならないと呼び掛けた。
シャバブはネット接続のプロバイダー各社に対し、15日以内に要求に応じなければ攻撃するとの脅迫を突きつけている。
同国の閣僚は声明でこれを非難し、「表現の自由は憲法で保障されている。すべての国民は恐怖を感じることなく情報にアクセスする権利を持つ」と強調した。内務省は各社に、脅迫を無視するよう指示した。国内の主要業者は今のところ取材に応じていない。
シャバブはイスラム原理主義国家の樹立を主張し、同国の一部を支配している。これまでにも映画やダンス、サッカー観戦の禁止令を出し、外国の支援団体を「欧米のスパイ」などとして南部の支配地域から追放した経緯がある。同勢力自体はフェイスブックに脅迫文を掲載するなど、ソーシャルメディアを頻繁に利用している。