スノーデン元職員、ノーベル平和賞候補に
(CNN) ノルウェーの左派社会党議員が連名で29日、米情報当局による監視活動を暴露したエドワード・スノーデン米中央情報局(CIA)元職員をノーベル平和賞候補に推薦すると発表した。
推薦理由として、スノーデン元職員が「現代の監視活動の性質や技術力を明らかにした」ことにより、平和に貢献したと評価している。
ただ、「複数の国の安全保障上の利益が短期的に損なわれた可能性があることは否定できず、我々は必ずしも、すべての公開を容認あるいは支持するわけではない」とも指摘。それでも「スノーデン氏の告発を受けた公の論議や政策の変更は、世界秩序の安定と平和に貢献したと確信する」とした。
今年のノーベル平和賞候補の推薦受け付けは2月1日で締め切られ、10月に受賞者が発表される。ノルウェーのノーベル賞委員会の規定によると、同国の国会議員には候補を推薦する資格がある。
スノーデン元職員は昨年6月に1年間の亡命が認められてロシアに滞在中。米国では情報当局の監視活動に関する情報を流出させた罪で、スパイ罪などに問われている。