ウクライナ首相が辞任表明、内閣総辞職へ
キエフ(CNN) 抗議デモが続くウクライナで28日、アザロフ首相が辞任と内閣総辞職を表明し、ヤヌコビッチ大統領がこれを受け入れた。
アザロフ首相は政府のウェブサイトを通した声明で、辞任することによって「平和的な問題解決」への機会をつくりたいと述べ、政府は流血を防ぐために全力を尽くしていると強調した。大統領のサイトによると、首相と閣僚らは新内閣が成立するまで現職にとどまる。
この日に召集された臨時議会では、今月16日に施行されたデモ規制法の撤回が圧倒的多数の賛成で承認された。議会はこれに続き、昨年11月のデモ開始からこれまでに拘束された活動家ら200人以上を釈放する法案の審議に移った。国営通信社ウクルインフォルムによると、審議は29日も行われる。
デモを展開する野党支持者らはこれを「正しい方向への一歩」と評価する一方、基本的な問題は解決しないと主張した。野党側は、大統領の権限を分散させる憲法の大幅改正や政治制度改革を求め、デモを続行している。