イラン、米領海近くへ艦船派遣の計画 米への「メッセージ」
ワシントン(CNN) イラン海軍高官は9日までに、米国に「メッセージ」を伝えるためイラン海軍の戦闘艦船を大西洋に派遣し、米国の領海に接近させる計画を明らかにした。イランの半国営ファルス通信が報じた。
このメッセージについて同通信は、ペルシャ湾内での戦力を高める米海軍へのイラン側の返答ともしている。米海軍の第5艦隊司令部はペルシャ湾上のバーレーンにある。
ファルス通信によると、イラン海軍のアフシン・レザイ・ハッダード大将は海軍艦隊は南アフリカ近海を経由し大西洋へ向かっていると述べた。この主張の真偽は不明。
米国防総省当局者によると、イランは2011年にも2度、海軍艦船を米領海近くに派遣する計画を発表。今回の同大将の発表については、この段階では実際の配備ではなくあくまで計画の発表と受け止めることが必要と冷静な対応を示した。
また、海洋利用の自由は漁業だけに限られないと指摘。その自由の行使に伴う責任を理解する限り、全ての海洋国や海軍にも適用されると述べた。
国防や諜報(ちょうほう)問題の専門サイト「GlobalSecurity.org」によると、イラン海軍は同国の軍事機構の中で最も規模が小さい部門となっている。