爆発や襲撃で死傷者多数、軍が誤爆の情報も ナイジェリア
ナイジェリア・カノ(CNN) 軍がイスラム過激派の掃討作戦を展開しているナイジェリア北東部ボルノ州の3カ所で爆撃や爆発が相次ぎ、民間人を中心に多数の死傷者が出ている。このうちダグルン村では軍が村を誤爆したとの情報もあるが、軍はこれを否定した。
ダグルン村の地元有力者によると、サンビサの森林にあるイスラム過激派「ボコ・ハラム」の拠点を空爆しようとした軍用機が2月28日、過激派の拠点と見誤って村を爆撃した。空爆は過激派掃討作戦の一環として行われたという。
同有力者によると、この空爆で5人が死亡、数人が負傷した。自宅が炎上して森に避難を余儀なくされた住民もいて、さらに多くの犠牲者が出ている可能性もある。
ある住民は、「就寝中に飛行機のホバリングの音が聞こえ、間もなく空爆が始まった。空爆で民家が焼かれ、逃げ遅れた高齢者を中心に20人が死亡した」と語った。負傷者は自分を含めて25人に上るとしている。
現場から45キロ離れた病院の看護師も、25人が搬送されてきたことを確認し、「ほとんどが重度のやけどや裂傷を負っている」と証言した。
これに対してナイジェリア軍は2日、軍の誤爆によって民間人が死傷したという情報を否定。「対テロ作戦をおとしめようと目論む者がこの情報を仕組んだと思われる」と発表した。