当局、「新疆独立派のテロ」との見方 昆明無差別殺傷
(CNN) 中国南部雲南省昆明市内の鉄道駅で1日夜に刃物を持った集団が100人以上を殺傷した事件について、中国当局は翌2日、新疆ウイグル自治区の独立勢力による計画的なテロとの見方を示した。
国営新華社通信によると、犯行グループは10人以上いたとされ、警察がこのうち少なくとも4人を射殺、残る容疑者の行方を追っている。容疑者の女1人も警察に撃たれて負傷したという。
被害者の数ははっきりしていない。新華社通信は、少なくとも28人が殺害され113人が負傷したと伝える一方で、29人の死亡が確認され、負傷者は130人を超すという情報も流した。李克強(リーコーチアン)首相は公共の場の安全対策を強化するよう指示した。
鉄道局によると、列車の運行に影響は出ていない。現場の駅周辺は警察が巡回し、国営テレビは刃渡り60センチ以上ある刃物を捜査員が回収する場面を映し出した。
新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は捜査当局に対し、「解決に向けた捜査と法にのっとったテロリストの処罰」を指示した。
新疆ウイグル自治区では2週間前に、「テロリスト」11人が死亡したと新華社は伝えている。