爆発や襲撃で死傷者多数、軍が誤爆の情報も ナイジェリア
ボルノ州では翌日にかけてもボコ・ハラムのテロとされる事件が相次いだ。1日夕には四駆車やバイクに乗った軍服姿の集団が、マイノク村で夕べの祈りの準備をしていた住民らを襲撃。住民によると、ロケット弾やライフル銃で無差別に襲撃されて39人が死亡し、村も破壊された。
軍は、マイノク村周辺で軍とテロ集団の戦闘があり、双方に死者が出たと発表した。軍は先週起きた襲撃事件の実行犯を追跡中だったとしている。
この直前にはマイノク村から約50キロ離れたマイドゥグリのサッカー観戦場で、爆弾2発が相次いで爆発した。
治安当局によると、死傷者の数は現時点で分かっていない。しかし犠牲者は数十人に上るとみられる。爆発音を聞いて逃げたという住民は「道路に煙と炎が立ち込めていた。どの建物が燃えているのか分からなかった」と話し、別の住民も「この地域全体の住宅が揺れた。多くの建物が焼失した」と話している。
軍は、マイドゥグリの爆弾事件に関連して複数の容疑者を逮捕したと発表。「テロ掃討に向け、北東部の作戦区域全域で陸と空からのパトロールを続行中」と説明している。