不明マレーシア機のブラックボックスか、中国船が信号を探知
(CNN) 消息を絶ってまもなく1カ月となるマレーシア航空機の捜索作業で、中国の巡視船が5日、インド洋南部で電子信号を探知した。同機のブラックボックスが発した信号かどうかは確認されていない。
捜索活動を指揮するオーストラリアの退役空軍大将、アンガス・ヒューストン氏の声明によると、信号の特徴はブラックボックスに搭載された発信装置の設定と一致する。さらに、約90キロ離れた海上に複数の白い物体が浮いているのが見つかった。ただしオーストラリア当局は信号と浮遊体のどちらについても、不明機との関連を確認できていないという。
中国国営新華社通信は、中国の巡視船「海巡01」がオーストラリア西部パースから西北西へ約1640キロ離れた海域で信号を探知したと伝えた。この位置は、同日の捜索海域から350キロほど外れていたとみられる。
上海の共産党機関紙「解放日報」によると、海巡01は4日にも信号を探知していたが、突然停止したため記録できなかった。5日に再び確認された信号は約1分半続いたとされる。
ブラックボックスが発見されれば、機体発見の可能性は飛躍的に上がる。ブラックボックスの電池の寿命は30日前後とされ、マレーシア機が失踪してから今月7日で30日が経過することから、捜索チームは時間との闘いを強いられている。
不明機のブラックボックスについて、マレーシア航空のジャウハリ最高経営責任者(CEO)は5日、「整備の問題」で6月に交換予定だったことを明らかにしている。