韓国首相が辞意表明、旅客船沈没で引責
韓国・珍島(CNN) 韓国の鄭烘原(チョンホンウォン)首相は27日午前、旅客船「セウォル号」の沈没で政府による初期対応が遅れたことへの責任を取って辞任すると表明した。
鄭首相はテレビ会見で乗客の遺族らに謝罪し、「捜索の過程で政府に不手際があり、国民を失望させた。首相としてすべての責任を取り、辞任する」と述べた。国民には「一致団結して事故から立ち直ってほしい」と呼び掛けた。
16日に発生した沈没事故では、これまでに187人の遺体が収容され、115人が依然として行方不明となっている。現場海域での捜索作業は26日、悪天候により中止された。
事故原因を巡っては、セウォル号が定員を増やすよう改造された結果、重心が変化していた可能性が指摘されている。