アフガン大統領選、6月に決選投票 元外相と元財務相が対決
カブール(CNN) 今月5日投票のアフガニスタン大統領選は過半数の票を獲得した候補者がなく、上位2人による決選投票が6月7日に実施される見通しとなった。同国選挙管理委員会の責任者が26日、明らかにした。
同責任者は国営テレビを通し、選挙が順調に行われたことに満足していると述べた。
発表によると、得票率45%のアブドラ・アブドラ元外相と同32%のアシュラフ・ガニ元財務相が決選投票に臨む。両氏はかねて有力候補とみられていた。ザルマイ・ラスール前外相は3位にとどまった。
アブドラ氏はタジク人系で眼科医の資格を持つ。女性の権利への支持を公言するなど、比較的リベラルな立場で知られる。ガニ氏はパシュトゥン人で、米コロンビア大学で博士号を取得した。
アフガンでは北大西洋条約機構(NATO)軍部隊の撤退を今年末に控え、治安確保が最大の課題となっている。任期切れを迎えるカルザイ大統領は米軍の駐留継続について定めた安全保障協定への署名を拒否してきたが、アブドラ氏とガニ氏はともに署名の意向を示している。