巨大な牙で人気のゾウ、密猟の犠牲に ケニア

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象牙狙った密猟増、タンザニア大統領に単独インタビュー 

(CNN) ケニア南東部の国立公園で、地面を引きずるほどの巨大な牙で観光客の人気を集めていた野生のゾウが、殺されて牙を抜き取られているのが見つかった。

死骸が見つかったのは、ツアボ国立公園に生息していた45歳前後のゾウの「サタオ」。牙があった部分には巨大な2つの穴が空き、顔面はひどく損傷していたが、耳や泥の付き方などの特徴から野生生物保護当局が13日、サタオであることを確認した。

保護団体は、ゾウの牙を狙う密猟集団が毒矢を使ってサタオを殺したとみている。サタオは最近、水を求めて行動範囲を広げ、密猟が多発している地帯に足を踏み入れるようになっていた。

同国立公園では保護団体などがゾウを密猟から守るために監視活動を行っている。しかし人員などの不足から対策は限界に達していて、密猟者の侵入を防げなくなっているという。

インターネットなどを使った象牙の不正取引は2007年以来、世界で2倍に増加。市場は中国や米国を筆頭に、タイ、フィリピン、ベトナムといった国でも需要が増大している。

保護団体によれば、象牙の不正取引が増えた結果、ここ数年は年間3万頭のアフリカゾウが殺されている。現地の武装集団は象牙の不正取引で得た資金で武器や銃弾を入手しているという。

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