コロンビア大統領選 サントス氏が再選、ゲリラとの和平交渉進める
(CNN) 南米コロンビアで15日、大統領選挙の決選投票が行われ、現職のフアン・マヌエル・サントス氏の再選が確実になった。
選挙管理員によると、開票率99%以上で、サントス氏の得票率が51%近くなのに対し、対抗馬の元財務相オスカル・イバン・スルアガ氏の得票率は45%にとどまっているという。
5月25日に1回目の投票が行われたが、5人の候補がいずれも過半数を獲得できず、サントス氏とスルアガ氏による決選投票となった。
サントス氏は2010年に、数十年にわたり政府と戦争状態にある左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)に対する攻撃継続を公約に掲げて初当選を果たした。
しかし、12年末以来、サントス政権とFARCは和平交渉に着手。FARCとの和平交渉がサントス大統領の主要な政策となった。
一方、スルアガ氏は和平交渉の打ち切りを求め、FARCの政治参加を認めない立場を取った。スルアガ氏は15日夜、敗北を認め、支援者に感謝の言葉を述べるとともに、今後も国のために戦い続けると述べた。