エルサレムで衝突、ガザ空爆 少年殺害で対立激化
パレスチナ自治政府のアッバス議長は被害者の少年の父親と電話で話し、イスラム組織ハマスは「イスラエルの占領に責任がある」「(イスラエルの)醜い人種差別主義が露呈された」とする声明を発表した。
エルサレムに住むパレスチナ人住民は怒りを募らせ、10年前の民衆蜂起(インティファーダ)以降、ほとんど見られなかった規模の衝突が複数カ所で起きている。
シュアファット地区では住民が治安部隊に投石し、治安部隊はスタン弾や催涙ガスで応戦。衝突は拡大して深夜まで続き、イスラエル側は大量の治安部隊を動員した。
別の地区でもパレスチナ住民が入植地に投石し、ゴム弾で数人が負傷した。エルサレムの旧市街近郊にある入植地にも火炎瓶が投げ込まれた。
パレスチナ赤新月社によると、この衝突でシュアファット地区を中心に100人以上が負傷した。
一方、イスラエルは3日未明、パレスチナ自治区ガザにあるハマスの建物などを狙って少なくとも8回の空爆を行った。これに先立ちパレスチナ側からイスラエルに対してロケット弾が相次いで撃ち込まれていた。
パレスチナの医療関係者によると、空爆で少なくとも5人が負傷し、うち1人は重傷を負った。