失踪したパレスチナ人少年か、遺体発見 報復の可能性 エルサレム
エルサレム(CNN) イスラエル警察の報道官は2日までに、エルサレム近郊ベイトハニナでパレスチナ人の少年が行方不明になったと発表した。通報の約1時間後にエルサレム市内の林で遺体が発見され、警察がこの少年かどうかを確認している。
少年は何者かに車で連れ去られたという。警察は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で先月イスラエル人の少年3人が殺害された事件に対する報復の可能性もあるとみて、関連を調べている。
パレスチナのテレビ局は、エルサレムに住む17歳の少年がユダヤ人入植者のグループに拉致、殺害されたと伝えた。この報道を受け、ベイトハニナ付近の町ではパレスチナ人住民がイスラエル当局者らと衝突した。
イスラエル人少年3人の遺体は6月30日、西岸のヘブロンで発見され、7月1日に葬儀が行われた。このうち16歳の少年1人は米国籍も持っていた。
葬儀にはイスラエルのネタニヤフ首相も参列した。イスラエル当局は、自治区ガザを支配するイスラム組織ハマスの犯行と断定。ハマスは関与を否定したが、イスラエルは報復としてハマス活動家数百人を拘束し、ガザへの空爆を強化している。