仏当局、サルコジ前大統領を拘束 捜査情報不正入手か
パリ(CNN) フランスのサルコジ前大統領が7月1日、自身の不正資金疑惑の捜査に関する情報を不正に入手した疑いで身柄を拘束され、事情聴取を受けた。
検察によると、サルコジ氏は同日午前8時ごろ、ナンテールの警察に拘束された。
フランスのCNN系列局が伝えたところによると、同氏は自身が不正な選挙資金を受け取っていたとされる事件を巡り、判事らから機密情報を入手し、その見返りとして要職のポストを提示した疑い。
同国の法律では事情聴取のため1日間の身柄拘束が認められ、警察はこれをさらに1日延長することができる。大統領経験者が拘束されたケースは初めてとされる。
サルコジ氏の弁護士と上級判事2人も6月30日にパリ周辺で拘束され、警察が1日延長の手続きを取ったという。
同氏は2007年に大統領に就任。12年の大統領選でオランド氏に敗れて退任したものの、政界への返り咲きを狙っているとの見方が強まっていた。