国連要員への攻撃増加、1週間で3件 アフリカ西部マリ
(CNN) アフリカ西部で平和維持活動に当たる国連は17日までに、同国北部の村落にある国連部隊の哨戒拠点に車を用いた自爆攻撃があり、隊員2人が死亡、9人が負傷したと報告した。
犯行声明などは出ていないが、同国では軍とイスラム武装勢力との戦闘が続いている。2012年以降に北部などで攻勢をかける武装勢力は昨年初期、首都バコマへ進軍する構えも強めていた。
自爆攻撃は16日に発生したもので、国連要員に対する攻撃は過去1週間で3件目となった。マリの国連支援団によると、同国内では14日、国連の車両が地雷を踏み要員2人が重傷を負い、別の地雷攻撃で1人が負傷していた。
イスラム武装勢力は、遊牧民トゥアレグ人が組織する反政府派「アザワド解放国民運動(MNLA)」による軍事クーデター後の内政混乱に乗じ、勢力拡大を図っている。イスラム武装勢力には、アルカイダ系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」などの過激派も加わっている。
武装勢力の進攻を受け、チャドやマリの旧宗主国であるフランスが軍事介入に踏み切り、地上戦や空爆で武装勢力の攻勢の封じ込めに一定程度成功している。