覚醒剤事件の愛知・稲沢市議、中国の法廷で無罪主張
(CNN) 中国広東省の空港でスーツケースから覚醒剤が見つかり、麻薬運搬の罪で起訴された愛知県稲沢市議の桜木琢磨被告(70)は26日、同州広州市の中級人民法院(地裁)で罪状認否に臨み、無罪を主張した。
桜木市議は昨年10月31日、同市内の白雲国際空港から上海経由で帰国しようとした時に拘束された。スーツケースに入った女性用の靴の底などから28袋、計3.28キロの覚せい剤が見つかったとされる。
同市議は、ナイジェリアへの投資で失った資金を取り戻せるとの話をナイジェリア人から持ち掛けられ、書類に署名するために広州を訪れたと供述している。滞在中にマリ人から、靴の入ったスーツケースを日本のある人物に渡してほしいと依頼され、預かったという。同市議のほかにマリ人ら2人も起訴されている。
中国では覚醒剤やヘロインが50グラム以上押収された事件で有罪となった場合、死刑を言い渡される可能性がある。
7月には大連市で、麻薬密輸罪で死刑判決を受けていた50歳の日本人男性の刑が執行された。