ウクライナとロシアが首脳会談 国境越えたロシア兵拘束
ウクライナ・スラビャンスク(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領は26日、ベラルーシの首都ミンスクで会談した。両首脳が顔を合わせるのは今年6月以来。一方、ウクライナの治安当局は同日、北部ドネツク州でロシアの兵士10人を拘束したと発表した。
ウクライナ政府は、ロシアが国境を越えて部隊や兵器を送り込んでいると主張していたが、ロシア側はこれを否定。ロシア国営RIAノーボスチ通信は国防関係者の話として、拘束された兵士は国境地帯を巡回していて、意図せず国境を越えてしまった公算が大きいと伝えた。
ポロシェンコ大統領とプーチン大統領の会談は、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンでつくるユーラシア関税同盟の関連会合の場で実現した。プーチン大統領は、会談では対話を再開する必要があるとの認識で一致したと述べ、「前向きな」話し合いだったと振り返った。
ウクライナ大統領府によると、ポロシェンコ大統領はこれに先立つ会合の冒頭、「世界と欧州の運命」がミンスクで決まるかもしれないと強調した。
ミンスクでの会合には、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表率いる代表団も出席。「話し合いによってウクライナ危機に対する新たな政治的解決策に向けた機運を高められるかどうか見極める」(アシュトン氏の報道官)とした。
プーチン大統領は記者団に対し、停戦交渉はウクライナ政府と同国東部の分離独立派との間で行われるべきだと指摘。ロシアは交渉には参加できないが、支援する用意があると述べた。