シリアで過激派の米国人戦闘員が死亡
(CNN) 米国からシリアへ渡ってイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員となっていた米国人男性が、先週末に死亡していたことが分かった。複数の米当局者がCNNに語った。
死亡したのはダグラス・マケイン氏。米国務省から25日、遺族に連絡があった。英国に拠点を置くシリア反体制派組織、シリア人権監視団によると、北部アレッポで別の過激派組織「ヌスラ戦線」との戦闘中に死亡したという。
マケイン氏のおじによると、同氏は数年前にキリスト教からイスラム教に改宗。フェイスブック上でISに共感を示していた。過激派の戦闘員になったと聞いて、家族は衝撃を受けていたという。米政府もこれを把握し、対テロ当局が同氏の活動を監視していた。
ホルダー米司法長官は最近、シリアでは欧米などから7000人以上の外国人戦闘員が過激派に参加しているとの見方を示した。カーリン司法次官補は先月、こうした戦闘員が帰国してテロ攻撃を仕掛ける恐れもあることを示唆し、米国人戦闘員についての情報収集は「最優先課題」だと述べていた。