少年2人、マレーシア航空を提訴 不明機に父親が搭乗
クアラルンプール(CNN) クアラルンプール発、北京行きのマレーシア航空370便(乗客乗員239人)が今年3月初旬、飛行中に消息を絶った問題で、搭乗していた当時41歳男性の息子2人が10月31日、乗客を目的地に安全に届ける契約に違反したとして同航空などを提訴した。
息子は13歳と11歳で、同国の民間航空行政当局と移民局、空軍司令官も訴訟の対象に加えた。母親を通じた提訴で、当時41歳の父親を失ったことに伴う損害賠償なども求めている。
370便は3月8日、マレーシアとベトナムの間の空域を飛行中、管制官との交信を突じょ絶っていた。航空路とは反対の方角に当たるインド洋南部に墜落したとの見方が強く、マレーシア、オーストラリアや中国などが現在、深海捜索などを続けている。
息子2人は訴状で、不明機と交信を保つ十分な措置を講じなかった管制当局の責任を追及。適切な時期に捜索活動に踏み切らなかった不手際も批判した。
移民局に対しては一部乗客の身元確認を適切に実施しなかった怠慢行為に言及。不明機に関する調査では2人のイラン人がイタリアとオーストリアの偽造旅券を用いて搭乗していたことが判明した。
民間航空行政当局の責任者は今回の訴訟について、ニュースサイトで初めて知り、公式な訴状をまだ受け取っていないなどとして詳しいコメントは避けた。