中国と韓国で大規模なカンニングか 米進学試験
香港(CNN) 中国や韓国で最近行われた米国の大学進学適性試験(SAT)で大規模な不正があったとの疑惑が上がっている。
受験者の入学手続き期限が迫るなか、試験の実施団体ETSは調査のために成績通知を延期している。
ETSの広報は声明で、「具体的かつ信頼できる情報に基づき、韓国や中国に在住し、10月11日のSAT国際試験を受けたすべての学生の得点を保留にして審査を行っている」と述べた。
ETSはまた、「試験内容を自分の利益のために違法に入手しようとする組織」を強く非難した。
近年、中国では米国の大学への進学を希望する学生が急増している。だが北京の教育関係者チアン・セッキン氏によれば、過酷な受験競争の結果、試験での不正行為が後を絶たないという。
「中国人は教育を、勝つか負けるかのゲームのように考えている。カンニングは公平なゲームの戦い方だと思われている。恥ずかしいという意識は全くないし、何年も行われてきた」と同氏は言う。
米国への留学熱が高い韓国でも状況は似ている。昨年5月には、複数の予備校がSATの試験内容を違法に事前入手して生徒への指導に使ったとの疑いが浮上したことから、試験の実施が中止される事態になっている。