パキスタン軍、アルカイダ幹部を殺害 米でのテロ未遂に関与
イスラマバード(CNN) パキスタン軍は6日、米国で育った国際テロ組織アルカイダの幹部、アドナン・シュクリジュマ容疑者(39)を殺害したと発表した。
軍報道官によると、シュクリジュマ容疑者は北西部部族地域の南ワジリスタンで同日、軍が実施した作戦によって死亡した。
米連邦捜査局(FBI)によれば、同容疑者はアルカイダの中で、欧米への攻撃を立案する部門の指導者の1人だったとみられる。
シュクリジュマ容疑者はサウジアラビアでイスラム教指導者の長男として生まれ、幼いころに家族と米ニューヨーク州へ移り住んだ。中古車販売などのアルバイトをしたり大学の講座に通ったりしていたが、やがて消息を絶つ。米国を出てアルカイダに加わり、皿洗いや訓練所の雑用係から指導的な立場まで上り詰めたとみられる。
FBIは2009年、大規模な捜査の末にニューヨークでの地下鉄テロ計画を阻止。2人の男が自爆テロを計画していたことを認めた。シュクリジュマ容疑者はこの計画を指揮したとして、10年にニューヨーク当局に起訴された。FBIは同容疑者の逮捕につながる情報に500万ドル(約6億円)の賞金を懸けていた。