エアアジア機の尾部を発見
(CNN) インドネシア沖で墜落したエアアジア機の捜索チームは7日、海底に沈んでいた機体の尾部を発見した。この中から、飛行データや操縦室内の音声が記録されたブラックボックスが見つかる可能性もある。
尾部の残骸(ざんがい)は同日朝、重点捜索区域内で音波探知機(ソナー)によって検知された。海底へ向かった潜水士らが撮影した写真では、残骸からエアアジアのロゴの一部が読み取れる。
墜落したエアバス320―200型機は、機体の尾部にブラックボックスを搭載している。エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はツイッターで、発見された残骸の中にブラックボックスがあるかもしれないと指摘した。
ただし専門家らによれば、墜落時に外れて落下した可能性もある。ブラックボックスが発しているはずの位置信号は、今のところ検知されていない。チームは墜落原因の究明に向け、引き続きブラックボックスの捜索に全力を挙げる構えだ。
エアアジア機が消息を絶ったのは12月28日。これまでにいくつかの残骸が見つかったが、捜索作業は雷雨や強風、高波に阻まれて難航している。乗客・乗員計162人のうち、7日までに40人の遺体が発見され、このうち16人の身元が公表されている。