シリア北部の要衝コバニ、クルド人部隊が8割を奪還
(CNN) シリア北部の要衝アインアルアラブ(クルド名コバニ)でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との攻防を展開している地元民兵組織「クルド人民防衛隊(YPG)」が、同市全体のうち少なくとも8割を奪還した。
英ロンドンに拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」が5日に発表したところによると、YPGは同日までに市の官庁街を掌握した。奪還作戦でISISの戦闘員14人を殺害したという。YPG側に死者が出たかどうかは明らかでない。
アインアルアラブはトルコ国境に近いクルド人の街。ISISは数カ月前から同市の掌握を狙っているが、YPGなどのクルド人部隊がこれに激しく抵抗してきた。
米軍主導の有志連合軍も昨年9月から、同市内のISIS拠点などを狙った空爆を断続的に繰り返している。