客の命を救ったマリ人店員に仏国籍 パリ立てこもり事件
この立てこもり事件ではクリバリ容疑者と4人の人質が死亡している。バティリさんの勇敢な行為がなければさらに多くの人々が犠牲となったかもしれない。
バティリさんが去年7月に仏国籍の取得を申請していたことから、カズヌーブ内相は15日、許可手続きを迅速に進める意向を明らかにした。20日に内相自らの手でバティリさんの帰化式典を執り行うという。
フランスのメディアはこぞってバティリさんの話を取り上げ、レクスプレス紙は「マリ出身のイスラム教徒ラサナ・バティリ氏、バンセンヌ人質事件の英雄」と伝えた。
インターネットの署名活動サイト「チェンジ・ドット・オーグ」では、バティリさんにレジオンドヌール勲章を贈ろうという運動が始まり、約30万の署名が集まっている。レジオンドヌールはフランスのために偉業をなし遂げた人に贈られる非常に権威ある勲章だ。